アクティナード
思うが儘を書き綴るブログ
違いを比較

野球とソフトボールの違いを比較!ソフトに女子が多い理由は?

「野球とソフトボールは親戚みたいなもの!」などと聞いたりもしますが、実際にはルールも違えば、使用する道具なども異なります。
又、2020年の東京オリンピックには、野球、ソフトボール共に正式種目に復活したりと、話題の多いスポーツです。

しかし、オリンピックの競技として採用されているのは野球は「男子」、ソフトボールは「女子」のみです。

野球もソフトボールも男女共にチームがあるにも関わらず、「男子のみ」「女子のみ」という競技に括りがある理由には、競技人口の男女比にあります。
ソフトボールは男子の競技人口よりも、女子の競技人口の方が圧倒的に多いのです。

今回は、なぜソフトボールの競技人口は「女子」の方が多いのか、野球とソフトボールの違いを徹底的に調べてみます。

野球とソフトの違いはグランドの規格や用具だけじゃない!ルール大きく異なる!?

球場
「野球とソフトは親戚」という割には、両競技には様々な違いがあります。
「野球とソフトの違いは?」と聞かれて、すぐに思いつく物と言えば、「ボールやバットの大きさ」「グランドの大きさ」「投手の投げ方」などが挙げられます。
以外と知られていない違いには、「試合のイニング数」や「選手の交代」「走塁のルール」などが挙げられます。

これらの違いを細かく説明します。

ボール、バットの大きさ

野球ボールの大きさ「円周22、9㎝〜23、5㎝」に対して、ソフトボールの大きさは「円周30、2㎝〜30、8㎝」となっており、ソフトボールの方が一回り大きいです。

使用する年齢によってもボールの大きさは異なり、野球ボールの規格は「C球、B球、A球、公式球」で、ソフトボールの規格は「1号球、2号球、3号球」という規格です。

オリンピックで採用されるボールは、野球ボールが「公式球」、ソフトボールが「3号球」となっています。

野球バットの素材は主に「木製」と「金属」、長さ「42インチ以下」、直径「2インチ4分の3以下」という規格に対して、ソフトボールのバットの素材は主に「金属」、長さ「34インチ以内」、重量「1077g以内」直径「バットの一番太い部分の直径が5.72㎝以内」という規格になっています。

グランドの大きさ

野球グランドの一般的な規格は、外野フェンスまでの距離が「76、199m以上」ピッチャーマウンドからホームまでの距離「18.44m」、各塁間の距離が「27.431m」です。

女子ソフトボールのグランドの一般的な規格は、外野フェンスまでの距離が「67、06m」投手板からホームまでの距離「13.11m」、各塁間の距離「18.29m」です。

野球に比べてソフトの方が、塁間も3分の2も狭く、バッターボックスの大きさも小さいです。
野球よりソフトの方が、投手から打者までの距離が短く、球速にして120㎞/hの速さでも、打者の体感速度は160㎞/h〜170㎞/hに感じると言われています。

投手の投げ方

ソフトボールと野球ボールの画像
野球とソフトの最大の違いとも言えるでしょう。

野球は上手投げ、ソフトは下手投げですが、実はソフトの投球には細かなルール設定がされています。
投げる際には、「肘と手首が体の側を通らなければならない」「腕の回転は2回以上させてはいけない」というルールや、野球には「ピッチャーマウンド」があるが、ソフトボールにはマウンドはなく、平らな地面から投球を行うのです。

試合のイニング数

オリンピック規定における、野球とソフトの野球の違いです。

野球の試合は9回までで、延長11回からは「タイブレーク」方式で試合が進められます。
ソフトの試合は7回までで、8回からは「タイブレーク」方式で試合が進められます。

選手の交代のルール

野球は試合中に一度選手の交代が行われたら、変わった選手は当試合は出場することが出来ませんが、ソフトの場合は、先発メンバーが交代した際には、「同じ打順」という条件の元、一度だけ再出場する事が出来ます。

このルールの違いは知らない人が多いです。

走塁のルールの違い

ダブルベース
野球に比べて塁間の距離が短いソフトは、「リードしてはいけない」「投手の手からボールが離れるまでの間、走者はベースから足を離してはいけない」というルールがあります。

又、一塁ベースにも違いがあり、野球の一塁ベースは白色のベースだけですが、ソフトは「ダブルベース」というルールがあり、白色のベースの隣にオレンジ色のベースが設置されています。

これは一塁へ向かう打者走者と一塁手の接触を避けるためで、一塁手は白色のベースを、打者走者はオレンジ色のベースを踏みます。

ソフトの人口に「女子」が多い理由として、「公式戦に出られない」というルールや、「体力面」が挙げられる!

オリンピックの採用競技にも表れているように、「ソフトは女子」という考えが根付いています。
ソフトの競技人口に「女子」が多いのには、「野球部に属していてもいずれは公式戦に出られない」事や、「体力面」が挙げられます。

その事について細かく説明します。

野球の女子離れ、その反面、ソフト女子の増加!

バットを持っている人
少年野球を見ていると、女子の入部率も高く、試合に出ている女子も多く見かけます。
その様子は中学校までは続きますが、高校生になると、女子部員の数は激減、というより、全くと言っていい程見かけなくなります。

それは高校野球には「公式戦に女子部員が出場する事を禁止する」という規定があるからです。

どんなに続けても最終的に試合に出られないという現実が、女子の野球離れに繋がっています。
中学までは野球部に属して、高校からは女子ソフト部に所属するという流れが多いのが現実です。

しかし、最近では女子プロ野球が活発に活動をしていたり、高校にも「女子硬式野球部」が創設されてきていたりと、歴史は浅いですが、「女子野球」の需要も高まっています。

男子ソフトの需要が低いのは、小さい頃から続けて野球が出来る環境があるという点でしょう。

女子が高校野球の公式戦に出られないのは、「体力面」を考慮して

なぜ高校野球の公式戦に女子部員が出場できないか、その理由は、「男女に体力の差があり過ぎる」という点が一番に考慮されています。

この考え方は「女性差別」とも捉えられ、グレーな要素も多く含んでいますが、石のように硬い「硬式球」を使用する、大柄な男子部員が全力で走り回る場に女性がいる事は、決して安全とは言えません

もちろん、男子部員より優れた野球センスの女子部員も存在します。
それが、日本女子ソフトボールの強さにも表れています。

又、ソフトボールの起源が、野球を気軽に楽しめる「レクリエーション」という観点で作られたという歴史があります。

「今まで培った野球の技術を活かしたい」「好きな野球を続けたい」と考える女性が快く移行できる場して、ソフトボールがあるのです。

まとめ

野球とソフトボールの違いには、知られている事から、以外と知られていない事も多くあります。

同じ部分は「投手が投げたボールを、打者が打つ」「多くの点数を取った方が勝利」というだけで、それ以外はほとんどが異なると言っても過言ではありません。

異なる部分の多い、野球とソフトボールの違いを表にまとめてみました。

野球 ソフトボール
ボールの違い 円周22.9㎝〜23.5㎝ 円周30.2㎝〜30.8㎝
ボールの規格 C球、B球、A球、硬式球 1号球、2号球、3号球
バットの素材 主に金属と木製 主に金属
バットの長さ 42インチ以内 34インチ以内
バットの直径 2インチ4分の3以下 バットの一番太い部分の直径が5.72cm以内
外野フェンスまでの距離 76.199m以上 67.06m以上
ピッチャーマウンドから
ホームまでの距離
18.44m 13.11m
各塁間の距離 27.431m 18.29m
投手の投げ方 上手投げ 下手投げ
走塁のルール リード有り リード無し
試合のイニング数 9回(12回以降はタイブレーク方式) 7回まで(8回以降はタイブレーク方式)
選手交代 一度交代した選手は、当試合の再出場は出来ない 先発メンバーは、交代しても、「同じ打順」であれば一度だけ再出場出来る

この表を見ても分かるように、野球に比べてソフトボールはルールや規格が簡素化されている点が多いです。

野球に比べてソフトボールは「使用するグラウンドが小さい」「塁間の距離も短い」「ボールが大きい」「一塁ベースが二つある」という点がポイントで、元々、野球を気軽に行うためのレクリエーションというのも納得がいきます。

グラウンドが小さければ動く範囲も決められる、塁間が短ければ走る距離も短くなる、ボールが大きければバットに当てやすい、一塁ベースが二つある事で接触事故が回避できるなど、野球が好きな女性がソフトボールに移行する理由としては揃っています。

きっとこれからは女子野球の普及により、女子野球の道を目指す女性は多くなる事でしょう。

しかし、ソフトボールは「気軽に楽しめる」というだけでなく、今や日本の女子ソフトボールは世界トップクラスなので、「女子ソフト」の人気も落ちるどころか、まだまだ高まる事でしょう。